年始の挨拶やスピーチに使える言葉の例文や手紙・メールに使える文例
年始の挨拶のポイント
一口にビジネス関係の方への年始の挨拶やスピーチと言っても、手紙で伝えるのかメールで伝えるのかによって文章は大きく異なってきます。 また、年始は仕事始めの時期でもあり、次の一年のスタートという意味合いからも重要度は高いです。 これらのことから、年始の挨拶やスピーチを作成する際には細心の注意が必要だとお分かり頂けるかと思います。 ここでは、少しでも幸先の良いスタートを切れるよう、そんな年始の挨拶のポイントや例文を記載していきます。
年始の挨拶の書き出しのポイント
年始の挨拶の書き出しとしては、まず「新年あけましておめでとうございます」が一般的です。 目上の方への手紙であれば「旧年中はご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます」などの少々硬い書き出しでも可能です。 ただ、年賀状などのテンプレートでよく見掛ける「賀正」、これだけは目上の方への手紙などで使ってはいけません。 これは略語ですので、今でいう「あけおめ」になってしまいます。 年配の方は特にこうしたマナーに厳しい方が多いかと思いますので、注意すべきです。
年始の挨拶のスピーチに使える書き出しの例文
誰に向けたスピーチなのかで書き出しは少々変わってきます。 社内向けであれば「新年あけましておめでとうございます。年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます」など、次に書くことを続けやすい書き出しがおすすめです。 取引先の方々もいらっしゃる場であれば「新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」などの感謝の意を込めた書き出しにすると好感度を下げることはないですので、無難です。
年始の挨拶の手紙に使える書き出しの例文
手紙の場合は「謹啓」や「謹賀新年」といった言葉を添えた上で、「新年あけましておめでとうございます」と書き出すと目上の方でも失礼に当たりません。 松の内を過ぎてしまった場合は時候の挨拶で書き出した方がおすすめです。 「松の内も過ぎ」や「松もとれ」など、正月を過ぎてしまったことを表す表現の他、「小寒の候」や「大寒の候」といった二十四節気に則った表現も使いやすいですし、時節の挨拶も兼ねていますので無難です。 また、「寒中お見舞い申し上げます」など、手紙ならではの表現もあります。
年始の挨拶の使える書き出しの例文
面と向かっての挨拶では、松の内は「新年あけましておめでとうございます」など、ますは新年を祝う言葉を述べます。 ですが、1月7日を過ぎてしまった場合は使えませんので注意が必要です。 その場合は「新年早々ではございますが」や「松もとれましたが、まだまだ厳しい寒さが続いています」などの書き出しに切り替えます。 手紙などではないため、二十四節気に則った「小寒の候」や「大寒の候」などの時候の挨拶は使わない方が無難です。
年始の挨拶のメールに使える書き出しの例文
メールでの挨拶では、松の内は「謹啓」や「謹賀新年」といった言葉を文頭に入れて改行し、「あけましておめでとうございます」などの新年を祝う言葉を入れます。 松の内を過ぎてしまった場合は手紙の場合と同様、「松の内も過ぎ」などや、「小寒の候」などの時候の挨拶を入れるのがおすすめです。 また、メールならではですが、「お取引先様各位」など誰に宛てたメールなのかを一番初めに入れておくと受け取った側も対応がしやすくなります。
年始の挨拶のビジネスに使える書き出しの例文
まずは「新年あけましておめでとうございます」など、新年を祝う言葉を述べます。 続けて取引先などでは「旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます」や「昨年はご厚情を賜り、まことにありがとうございました」などの謝辞を述べると失礼になりません。 あまり堅苦しくない挨拶としては「昨年は大変お世話になり、ありがとうございました」などが挙げられます。 誰に向けての挨拶かで若干文章が異なるので、注意が必要です。
年始の挨拶の書き出しについてのまとめ
年始の挨拶では、手紙やスピーチ、メールなどのどのような場面でもまず新年を祝う言葉を述べます。 ただ、松の内(1月7日)を過ぎた場合は「新年あけましておめでとうございます」などは使えませんので注意が必要です。 また、時候の挨拶は二十四節気に則ってのものですので、「小寒の候」と「大寒の候」は時節によって正しく使い分ける必要があります。 目上の方への挨拶の場合は特に言葉遣いなどに気を付け、失礼がないように努めると無難です。
年始の挨拶の結びのポイント
"年始の挨拶では、結びにも典型的な例文が存在します。 スピーチや手紙などでは相手によって結びの言葉も異なってきますので、書き出しと同様に注意が必要です。 手紙では、「敬具」などの結語は縦書きの場合、本文の一番下の文字より1~2文字下げて書くのが普通ですので、間違っても一番上に書いてしまわないように気を付けます。 ここでは手紙やメールなども含めて結びの言葉の例文を載せていきますが、必要に応じて適宜改変してください。r
年始の挨拶のスピーチに使える結びの例文
社内向けのスピーチでは「この一年が更に良い年となるよう祈念しまして、新年の挨拶とさせて頂きます」など、更なる飛躍を願う言葉を織り交ぜます。 取引先の方々なども出席されている場では「皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます」など、相手のことを気遣う言葉で結ぶと失礼がないです。 「新年の挨拶」は「年頭の挨拶」と置き換えることも可能で、スピーチ中に何度も同じ言葉が登場するのを避けることもできます。
年始の挨拶の手紙に使える結びの例文
手紙の結びでは、一般的に「季節の変わり目ですが、どうぞご自愛ください」や「寒さの厳しい季節ですが、お身体ご自愛ください」などのように相手の健康を気遣う言葉を入れる場合が多いです。 または「ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」など、相手を激励する言葉もよく使用されます。 相手が個人である場合は「ご活躍」でいいのですが、取引先に宛てた手紙などでは「ご発展」のように、会社に向けた言葉に変えるなど、失礼にならないように注意は必要です。
年始の挨拶の使える結びの例文
誰に向けた挨拶なのかで若干異なりますが、「まだ寒さが厳しいですので、お身体ご自愛ください」のように相手の健康を気遣う言葉や、「本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い致します」のようにこれからの一年も仲良くしていこうという意思を込めた結びにするのが一般的です。 また、「本年も良い一年となるよう、お祈り申し上げます」のように相手のことを考えた結びでも失礼にはならないので、ご参考までに記載しておきます。
年始の挨拶のメールに使える結びの例文
メールの結びの文は基本的に手紙とあまり変わりません。 「寒さの厳しい季節ですが、どうぞご自愛ください」のように相手の健康を気遣う言葉で結ぶほか、目上の方であれば「変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い致します」など、これからのことを頼む結びにすると失礼になりません。 目上の方であれば「厚いよしみ」を意味する「ご厚誼」ですが、親しい相手であれば「親しい交わり」を意味する「ご交誼」となるため、漢字変換の際には注意が必要となります。
年始の挨拶のビジネスに使える結びの例文
ビジネス関係の年始の挨拶では、結びに「今後ともよろしくお願い致します」や「本年もより一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」のようにこれからのことを頼む文章を書き添えたり、「またお目にかかれますことを楽しみにしております」や「本年もご指導のほどよろしくお願い致します」など、新年も良い関係を築いていけるような文章を入れると良いです。 個人宛であれば健康を気遣う一文を付け加えると尚、良いです。
年始の挨拶の結びについてのまとめ
年始の挨拶の結びでも特にややこしいのは同訓異義語である「ご厚誼」と「ご交誼」の意味するところの違い、手紙での結語の位置です。 目上の方ですとマナーに厳しい方も多いかと思いますので、これらには特に気を付けるといいでしょう。 基本的に結びの言葉は、相手への気遣いを込めれば大丈夫です。 付け加えてこれからもよろしくお願いします、という意味合いの文章を添えることで次の一年も良い関係を築いていこうという意思表示にもなります。
年始の挨拶の全体的なまとめ
年始の挨拶の書き出しと結びについて記載してきましたが、何よりも大切なのは相手のことを考え、気遣う気持ちです。 マナーとは本来、相手を不愉快にさせないためのものです。 ビジネス関係の挨拶だから、とむやみに堅苦しい言葉を並べてみるのではなく、その挨拶を受け取った相手がどう思うかまで考えてみる。 親しい仲だからと、目上の方にでもくだけた言葉遣いをするのではなく、たまの挨拶だからこそ、古き良き心遣いを送ってみる。 そういった相手を想う気持ちこそがマナーです。 とは言っても、ビジネス関係の挨拶では多少形式ばった堅苦しさも必要です。 時と場所、相手によってきちんと言葉遣いまで使い分けられればビジネス関係の方々の評価も悪くはならないでしょう。 また、時候の挨拶は二十四節気に則っていますので、「○○の候」はそこに時節を当てはめればよいのですが、それ以外の挨拶は季節ごとにまったくといっていいほどに変わります。 うっかり季節違いの挨拶を使ってしまわないよう、注意が必要です。 最後に、手紙は縦書きと横書きで書き方などが多少異なりますので、手紙を書く場合は先に文字の揃え方などを調べてからにすると失礼のない手紙が書けるかと思います。
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